天使のキス。
あ―…インチキ天使がいるぅ。


でもって、悠にメロメロの重症患者もいるぅ。


目を細めるあたしの前、


「悠くんは、さすが水嶋社長のご子息だなぁ…」


パパは悠の天使ぶりに感動し、


「そうそう!
今夜は悠くんの歓迎会をしましょうよ~♪」


ママはきゃっきゃっとはしゃいだ声をあげた。


そして、いつものごとく――…


「じゃあ、ママ。
買い物にでも出かけようか?」


パパとママは、いそいそと外出の準備をし、


「愛里、わかってるな?
いつものように、飾りつけをしておくんだぞ?」


そんな言葉だけを残して、手と手をとりあって、スキップして出て行った。


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