天使のキス。
そう考えた瞬間、後ろから指示が飛んだ。


「そいつらを部屋からだすな!」


その指示にハッとして、ガードマンはあたし達を押しとどめた。


ほどなく――…


カチッ。


冷たい音がして、あたし達は銃口を頭に突きつけられた。


これは、何!?


身体の震えが、後から後から襲ってくる。


これは…


これは、健ちゃんとじいじの計画じゃない。


もちろん、夢でもない。


まぎれもない、現実なんだ。


――あたしは気が遠くなるのを感じた。


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