モデル同士の恋
「もう戻ってもいいの?」


「…御免なさい。」




「え…?」

急に言われた言葉に驚く葵君。


でも、なんて言っていいのか
わからなかった。


謝るしかなかった。



「葵君とは付き合えません。
御免なさい。」

そう言って頭を下げる。



少しして頭をあげると
あっけらかんとした葵君がいた。



でも、そんなことに
構ってられない。


急がなきゃ、いけない。


はやく追いかけなきゃ。




ごめんね、葵君。



「え、ちょっ…
どうして?」

葵君はわけがわからないと付け加える。


どうして?

そんなことわからない。


でも、そうしなきゃ駄目な気がするんだ。


< 322 / 451 >

この作品をシェア

pagetop