嘘婚―ウソコン―
“大切な人へのクリスマスプレゼント”。

千広の心臓が、ドキッ…と鳴った。

「周くんが先に小堺さんにネックレスを送ったってことは…」

小田切はニヤッと口角をあげて、千広を見つめると、
「小堺さんが、周くんの“大切な人”なのかしらね?」
と、言った。

「えっ…!

なっ…!?」

そんなことを言われ、千広はさらに戸惑った。

「あら、正解かしら?」

そんな千広の様子に、小田切はイジワルそうにニヤニヤと笑った。

「ち、違いますよ!

そんな訳ないじゃないですか!」

千広は言い返した。

小田切のニヤニヤは止まらない。

「そう…。

じゃあ、そう言うことにしておいてあげるわ」

そう言ってはいるが、小田切のニヤニヤはそのままだった。
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