嘘婚―ウソコン―
12月に入った。

小田切の事務所からの帰り道、千広は街を歩いていた。

街はすっかり、クリスマス一色だ。

街の至る所にはイルミネーションが飾られている。

どこを見てもクリスマスだ。

見てるだけで気分がワクワクしてくる。

千広はワクワク気分で街を歩いていた。

ふと、アクセサリーショップの看板が視界に入った。

このショップに陽平デザインのアクセサリーが売っていることを思い出した。

先月の終わりに発売された、あの天使の羽のネックレスだ。

確か、ウィンドウに展示してあったはずだ。

ショップに歩み寄ろうとした千広は、
「あっ」

ショップの前に1人の女性がいることに気づいた。

30代くらいの女性だった。
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