FeeLiNg.





「…鍵。しめてない。」

「あ、そっか。」


少しおっちょこちょいなのも昔から。

私は鍵を閉めて、拓人のもとへ。


「今日は星がよく見える。」

拓人の見上げた夜空を
私も見つめた。

切ないほどに瞬くたくさんの恒星。
私だけを見つめてくれてるみたい。


「…早く、冬になればいいのに。」


「オリオン座。見えるもんな。」


「…うん。3つ、並んでるの。
私たちの、星だったの。」




遠い記憶。夜空の下。
3人並んで、3つ並んでる星を見つけた。

"あ、私たちだ。"



オリオン座は、あの頃の私たちだ。

いつも近くにいて、
いつも一緒に行動してる。


"だいすき。"


そう、だいすきだった。






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