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「どうしたの、こんな時間に。」

「佐々木さんこそどうしたんですか？」

「あ、俺？俺はなんだか酒が飲みたくなってちょっと買い出しに。
菜々子は？あ、もしかして彼氏？」

「ちっ…違いますっ…！そんなんじゃ…。」

「ま、菜々子一人じゃねーなら俺が送って行かなくても大丈夫だな。
んじゃ、またサークルで。」

「あ、はい。また…。」


…思わず思いっきり否定してしまった。
いやいや、嘘じゃないんだけどさ。
付き合ってるわけじゃないから、奏人は彼氏じゃないことは事実なんだけど…。


「あっ…えっとね、今のは佐々木さんっていって、サークルの先輩なの。
面白い人でお酒も強くて、飲み会はいっつも盛り上げ役っていうか…。」

「そうなんだ。すごくいい人そうじゃん。仲もいいみたいだし。
俺の方が邪魔だったね。
菜々子、佐々木さんのところに行っても全然いいよ？
俺は一人で散歩続けられるし。」

「え…？」

「俺に気を遣ってるんだったら、本当にいいから。」

「な…何言ってんの？」


声が震える。
…奏人、あんた何言ってんの？
私が気を遣ってる？佐々木さんのところに行け？
それって…