7 STARS
―――着信だ。しかも奏人から。
ケータイを握りしめ、ゆっくりと開く。
通話ボタンを人差し指の先端で押した。
「…っく…もしもし…?」
「今、菜々子の家の前にいるんだ。
どうしても直接会って謝りたい。
だから出てきてくれないか?」
「…っ…今…酷い顔…してて…っ…。」
「じゃあ待ってる。
落ち着いたらでいいから、来てほしい。
駅にいるから。」
時計を見た。
時間は7時。
…顔がどうこう言ってる場合じゃない。
「じゃあ、またあとで。」
プツっと切れた電話。
私はケータイを放り投げて、洗面所に向かった。
冷たい水で顔を洗って、服を着替え、部屋を飛び出す。
―――奏人は歩くつもりなんだ。
駅まで1時間はかかるであろう道のりを。
だったら、追い掛けなくちゃ。
私も、謝らないといけない。
一方的に怒ったこと。
そして言わなくちゃ。
…ずっと言えなかった、この気持ち。
苦しいだけはもう嫌だから。
ケータイを握りしめ、ゆっくりと開く。
通話ボタンを人差し指の先端で押した。
「…っく…もしもし…?」
「今、菜々子の家の前にいるんだ。
どうしても直接会って謝りたい。
だから出てきてくれないか?」
「…っ…今…酷い顔…してて…っ…。」
「じゃあ待ってる。
落ち着いたらでいいから、来てほしい。
駅にいるから。」
時計を見た。
時間は7時。
…顔がどうこう言ってる場合じゃない。
「じゃあ、またあとで。」
プツっと切れた電話。
私はケータイを放り投げて、洗面所に向かった。
冷たい水で顔を洗って、服を着替え、部屋を飛び出す。
―――奏人は歩くつもりなんだ。
駅まで1時間はかかるであろう道のりを。
だったら、追い掛けなくちゃ。
私も、謝らないといけない。
一方的に怒ったこと。
そして言わなくちゃ。
…ずっと言えなかった、この気持ち。
苦しいだけはもう嫌だから。