7 STARS
「とりあえず、こんなのがこのまま続くようだったらどうなるか覚悟しときなさいよ。」

「ホントホントー。身の程知れっつーの。」

「それ超ウケる!!身の程とかって。」


下品な笑いに笑いを重ねて、彼女たちは去って行った。
教室には姫乃が一人、取り残された。


…泣きたくなんかない。
でも、言葉の一つ一つがどうしようもないくらい痛かった。
故意に人を傷つけようとする言葉に勝てるほど、自分は強くないことも知ってた。





「ハル…くん…。」





涙と一緒に零れ落ちた言葉。
会いたくて会いたくて仕方ない人。


…私が泣いた時、ハルくんは泣き止むまでそばにいてくれた。
ぎゅっと握ってくれた手が優しくて、その温もりは10年経った今でも忘れられないよ。
会いたい…。会いたいよ、ハルくん。
辛い時、真っ先に思い浮かぶのはハルくんの笑顔。
もう一度会いたい。だから私は待ってるの。
7月7日の七夕の夜。約束の場所で。


涙が止まらなかった。
胸の痛み。初恋の痛み。会えない痛み。
そのどれもが姫乃の涙を止めさせてはくれなかった。




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