7 STARS
* * * * *
「というわけで8月1日の○○公園夏祭りはこの表に従ったペアで巡回を予定しています。
先生方、協力のほどよろしくお願いします。」
もう夏休みに入ったというのに、ロクな休みはない。
教師が子どもたちと一緒に夏休みに入るなんて甘い話はない。
去年も確かに夏祭りはあったけれど、巡回なんかはなかったけどなぁ…
などと心の中で呟いてみるが、呟いたところで巡回はなくならない。
汐織は配布された表を見る。
「うぇっ!?」
「浅野先生、どうかしました?」
「いえっ!!なんでもありません!!」
汐織はそのバカでかい声のせいで職員室中の注目を集めてしまった。
さすがにこれは恥ずかしい。
でも思わず声を上げずにはいられなかったのだ。
表には間違いなく『齊藤・浅野』と書かれている。
…齊藤先生と一緒に巡回かぁ…。
嬉しいような、混乱するような不思議な気持ちが自分の中で渦巻いた。
あの変態男から守ってくれた日以降、特に関係に変わりはない、と汐織は思っている。
細かいことでいちいち叱られるし、相変わらず資料、手紙作成については手厳しい。
だけど、前とは明らかに変わった部分もある。
時々…『優しい』のだ。
―――これは勘違いかもしれないけれど。
「というわけで8月1日の○○公園夏祭りはこの表に従ったペアで巡回を予定しています。
先生方、協力のほどよろしくお願いします。」
もう夏休みに入ったというのに、ロクな休みはない。
教師が子どもたちと一緒に夏休みに入るなんて甘い話はない。
去年も確かに夏祭りはあったけれど、巡回なんかはなかったけどなぁ…
などと心の中で呟いてみるが、呟いたところで巡回はなくならない。
汐織は配布された表を見る。
「うぇっ!?」
「浅野先生、どうかしました?」
「いえっ!!なんでもありません!!」
汐織はそのバカでかい声のせいで職員室中の注目を集めてしまった。
さすがにこれは恥ずかしい。
でも思わず声を上げずにはいられなかったのだ。
表には間違いなく『齊藤・浅野』と書かれている。
…齊藤先生と一緒に巡回かぁ…。
嬉しいような、混乱するような不思議な気持ちが自分の中で渦巻いた。
あの変態男から守ってくれた日以降、特に関係に変わりはない、と汐織は思っている。
細かいことでいちいち叱られるし、相変わらず資料、手紙作成については手厳しい。
だけど、前とは明らかに変わった部分もある。
時々…『優しい』のだ。
―――これは勘違いかもしれないけれど。