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特に、帰り際には必ずといっていいほど声を掛けられるようになった。
『最近変な奴は周りにいないだろうな?』
『気を付けろよ、お前は抜けてるんだから。』
『明るいうちに帰れ。』
などなど。
そして遅くまで職員室に残っていようものならものすごく不機嫌そうな顔をされる。それもあからさまに。そして開口一番でこれだ。
『家でやれ。こんな時間まで学校にいるな。』
…言い方は厳しいし、目も合わせないで投げるように言う。
でも、その端々にこの前のような優しさを汐織は感じてしまっていた。
「…私、おかしくなっちゃったのかな?」
「お前がおかしいのは前からだ。」
「なーっ!!人の独り言、勝手に聞かないでください!!」
「聞こえるような声で言う独り言はもはや独り言とは言えない。」
「うるさいですっ!!」
ほらこれだ。こうなる。
他の先生方にとっても汐織と斎藤のやり取りはもはやネタでしかなく、くすくすと笑い声が聞こえてくる。
「齊藤先生のせいで私まで笑われました。」
「お前、先輩に向かって随分とまぁ生意気なこと言うもんだな。」
ゴツンと頭をぶたれる。
でもその手が手加減してくれてるのを知ってしまった今、前のように単純に腹を立てることも出来なくなっていた。
『最近変な奴は周りにいないだろうな?』
『気を付けろよ、お前は抜けてるんだから。』
『明るいうちに帰れ。』
などなど。
そして遅くまで職員室に残っていようものならものすごく不機嫌そうな顔をされる。それもあからさまに。そして開口一番でこれだ。
『家でやれ。こんな時間まで学校にいるな。』
…言い方は厳しいし、目も合わせないで投げるように言う。
でも、その端々にこの前のような優しさを汐織は感じてしまっていた。
「…私、おかしくなっちゃったのかな?」
「お前がおかしいのは前からだ。」
「なーっ!!人の独り言、勝手に聞かないでください!!」
「聞こえるような声で言う独り言はもはや独り言とは言えない。」
「うるさいですっ!!」
ほらこれだ。こうなる。
他の先生方にとっても汐織と斎藤のやり取りはもはやネタでしかなく、くすくすと笑い声が聞こえてくる。
「齊藤先生のせいで私まで笑われました。」
「お前、先輩に向かって随分とまぁ生意気なこと言うもんだな。」
ゴツンと頭をぶたれる。
でもその手が手加減してくれてるのを知ってしまった今、前のように単純に腹を立てることも出来なくなっていた。