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「あ、姫乃。」

「んー?」

「短冊かけに行こうよ。」

「まだ書いてないもん。」

「早く書きなってばー。」

「帰りまでには考えて書くから待って。」

「はいはい。」


…キーンコーンカーンコーン…。
昼休み終了のチャイムが鳴った。
それと同時に名残惜しそうに星川晴彦から離れていく女子たち。
ようやく姫乃の周りも静かになった。


…何書こうかな…短冊…。
そう思いながら短冊を持って見つめていた時だった。





「それ、短冊?」

「え?」


不意に話し掛けられて、少し素っ頓狂な声が出た。


「短冊、飾るところがあるの?」


ゆっくりと後ろを振り返る。
話し掛けてきたのはもちろん彼だ。



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