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「な…なんで齊藤先生が…私を…。」
「一生懸命なの、分かってたから。」
「え…?」
「何にでも一生懸命でひたむき。一生懸命すぎて空回る。
そんな危なっかしい奴がいたら気にもなる。」
「それ、褒めてないですよね?」
「俺なりに最大限褒めてる。
…学校だけじゃねぇよ。星の話した時のお前の顔…。」
汐織も思い当たる。
公園で襲われた日の帰りだ。
「好きなことの話する時ってそういう顔になるんだって思ったら、すげぇ可愛く感じた。
子どもたちに向ける笑顔も可愛いけど、別の顔もあるんだっつーことが分かって…だからこそ自覚した。」
「自覚?」
「意識してるつもりだった。というか意識してるのは分かってた。
それが『好き』という感情に結びついたのはあの日だって話だ。」
またしてもさらっと言われた『好き』という言葉にやはりどきっとする。
…汐織は経験がないわけではないが、豊富な方でもない。
「…引かなかったんですか?」
「なんで引かなきゃなんねぇんだ?」
「だって…似合わないじゃないですか、私に。星とか…そういうちょっとロマンチックなものって。」
「星ってロマンチックか?」
「そう言われたんですよー学生時代に!!それ以来…ちょっとだけトラウマで…。
だからあんまり星好きだっていうのバレないようにしてたんです。
星見たらテンション上がっちゃうし、いっぱい喋りたくなっちゃって…。で結局あの日もあんなに熱く…。」
「俺は面白かったけどな。」
「え?」
齊藤の言葉に汐織はぱっと顔を上げた。
「一生懸命なの、分かってたから。」
「え…?」
「何にでも一生懸命でひたむき。一生懸命すぎて空回る。
そんな危なっかしい奴がいたら気にもなる。」
「それ、褒めてないですよね?」
「俺なりに最大限褒めてる。
…学校だけじゃねぇよ。星の話した時のお前の顔…。」
汐織も思い当たる。
公園で襲われた日の帰りだ。
「好きなことの話する時ってそういう顔になるんだって思ったら、すげぇ可愛く感じた。
子どもたちに向ける笑顔も可愛いけど、別の顔もあるんだっつーことが分かって…だからこそ自覚した。」
「自覚?」
「意識してるつもりだった。というか意識してるのは分かってた。
それが『好き』という感情に結びついたのはあの日だって話だ。」
またしてもさらっと言われた『好き』という言葉にやはりどきっとする。
…汐織は経験がないわけではないが、豊富な方でもない。
「…引かなかったんですか?」
「なんで引かなきゃなんねぇんだ?」
「だって…似合わないじゃないですか、私に。星とか…そういうちょっとロマンチックなものって。」
「星ってロマンチックか?」
「そう言われたんですよー学生時代に!!それ以来…ちょっとだけトラウマで…。
だからあんまり星好きだっていうのバレないようにしてたんです。
星見たらテンション上がっちゃうし、いっぱい喋りたくなっちゃって…。で結局あの日もあんなに熱く…。」
「俺は面白かったけどな。」
「え?」
齊藤の言葉に汐織はぱっと顔を上げた。