小林惣一郎の初恋

…脱出…

階段は無くなっていた。

高さは3~4m程だろうか…

その下はすぐに1階だが…降りる階段は崩れ落ちていた…

「他に階段って…」

「…多分なかったよ…」

「…ねぇ…カーテンとか使えないかな…」

「え?」

「良く映画とかであるじゃない…カーテンをロープ変わりに…え~と…」

橘は辺りを見回す。

「あ…瓦礫に縛って、あの窓に引っ掻けて…」

「あぁ~…やってみよう!」

2人は2階の部屋からカーテンを2枚取った。
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