群青色の恋     〜私たちの恋愛模様〜
少し落ち着いた私は


ぼーっと



高くなってるマウンドを見ていた。





───ピッチャー、オノくんに代わりまして


一番、エンドウくん───




球場に


アナウンスが反響する。



大ちゃんの打席。


ピッチャーが代わった。




小走りでマウンドに向かったその人は



一礼をし、立つ。




─…彼にとって、あの場所は神聖な所なんだ…。



私も試合では


必ず一礼をしてか試合をするから。



そんな些細なことがきっかけで


彼を目で追っていた。

< 111 / 270 >

この作品をシェア

pagetop