群青色の恋 〜私たちの恋愛模様〜
…車の中で、私たちは少し話をした。
瀬南くんは、今、大学三年生の21歳。
──『瀬南』って名前は、お義父さんが一時期F1にハマっていたときに、人気のあったドライバーからとったらしい。
「…私、瀬南くんの3つ下だよ。『義姉さん』はやめてよ」
そうお願いしても、
「ダメ。『極妻』みたいでいいじゃん〜♪」
…ご、ごくつま?!
「あ、今、コイツ馬鹿じゃん!って思ったでしょ!」
「…『極妻』だったら、
"ねえさん"じゃなくて、
"あねさん"でしょ、って思った…」
ぼそっと反論した。
「義姉さん、意外とおもしろいね♪
これがホントの義姉さん何でしょ?いっつも愛想笑いだからね〜」
…瀬南くんにはすべてお見通しみたい。
「…ところで、義姉さんの待ち合わせの相手って男なの?」
「…ん──…まぁ……」
曖昧な返事をする。
「へぇ。
──…いるんじゃん、そういう顔、させるヤツが。」
…そういう顔?
「顔、赤いよ。」
私を見て、瀬南くんは笑ってる。
慌てて、手で顔を扇いだ。
「…そういうヤツいるのに結婚していいわけ?
…あぁ、脅されてるって言ってたんだったな…
…何を脅されてるの?」
ちらっと私を見る。
…瀬南くんは、絶対誰にも言わない。私を助けてくれたし…。
「──…実は…」
私は今までのことをすべて話した。…ハルくんのことを除いて。
話を聞いてた瀬南くんは最後にこう言った。
「……その、家族のために自分を犠牲にするって言うのって、自分のエゴじゃない?」
「…そうかもしれないね。」
私は笑う。
「──…義姉さんは優しすぎるんだよ、…多分。
…オレが言えることは、生きてれば、絶対いいことあるから…死んだりすんなよ…。」
瀬南くんはポツリとそう言った。
瀬南くんは、今、大学三年生の21歳。
──『瀬南』って名前は、お義父さんが一時期F1にハマっていたときに、人気のあったドライバーからとったらしい。
「…私、瀬南くんの3つ下だよ。『義姉さん』はやめてよ」
そうお願いしても、
「ダメ。『極妻』みたいでいいじゃん〜♪」
…ご、ごくつま?!
「あ、今、コイツ馬鹿じゃん!って思ったでしょ!」
「…『極妻』だったら、
"ねえさん"じゃなくて、
"あねさん"でしょ、って思った…」
ぼそっと反論した。
「義姉さん、意外とおもしろいね♪
これがホントの義姉さん何でしょ?いっつも愛想笑いだからね〜」
…瀬南くんにはすべてお見通しみたい。
「…ところで、義姉さんの待ち合わせの相手って男なの?」
「…ん──…まぁ……」
曖昧な返事をする。
「へぇ。
──…いるんじゃん、そういう顔、させるヤツが。」
…そういう顔?
「顔、赤いよ。」
私を見て、瀬南くんは笑ってる。
慌てて、手で顔を扇いだ。
「…そういうヤツいるのに結婚していいわけ?
…あぁ、脅されてるって言ってたんだったな…
…何を脅されてるの?」
ちらっと私を見る。
…瀬南くんは、絶対誰にも言わない。私を助けてくれたし…。
「──…実は…」
私は今までのことをすべて話した。…ハルくんのことを除いて。
話を聞いてた瀬南くんは最後にこう言った。
「……その、家族のために自分を犠牲にするって言うのって、自分のエゴじゃない?」
「…そうかもしれないね。」
私は笑う。
「──…義姉さんは優しすぎるんだよ、…多分。
…オレが言えることは、生きてれば、絶対いいことあるから…死んだりすんなよ…。」
瀬南くんはポツリとそう言った。