群青色の恋 〜私たちの恋愛模様〜
無意識に顔がこわばった。
握る手にも力が入る。
「僕、ホンキ出すからね。
誰にも遠慮しない。」
小さかったけど
はっきり通る、大介の声。
──ガチャッ!!
「意味わかんねーよ!」
俺は立ち上がり、外へ駆け出した。
会いたかった彼女と再会。
大介の初恋で
センセの奥さん…
俺の───……
───────────
────────
…結構走ったのに
立ち止まると冬の空気が
ヒンヤリと俺の頬を撫でた。
「………………」
人通りもなく、ジリジリと街灯だけが薄暗く灯ってる。
…帰ろ
両手をダッフルコートのポケットに入れ歩き出す。
ふと顔を上げると
そんな まさか。
偶然にも程がある。
俺の前の街灯が照らしたものは
逃げるように帰ったはずの“彼女”の歩く後ろ姿。
ドクン… ドクン…
俺は息をつくのも忘れ
一歩、また一歩と
彼女に近付く。
角を曲ったとこで追い付くはず───…
カツッ!カツッ!!
走り出す彼女。
ヤベッ!怖がらせた!!
俺も走る。
もう少し───…
「やだっ!」
彼女はしゃがみ込んでしまった。
「…ゴメン」
二年振りに話した言葉。
「え…?!」
彼女は恐る恐る顔を上げ
「……晴海くん…」
俺を見た。
握る手にも力が入る。
「僕、ホンキ出すからね。
誰にも遠慮しない。」
小さかったけど
はっきり通る、大介の声。
──ガチャッ!!
「意味わかんねーよ!」
俺は立ち上がり、外へ駆け出した。
会いたかった彼女と再会。
大介の初恋で
センセの奥さん…
俺の───……
───────────
────────
…結構走ったのに
立ち止まると冬の空気が
ヒンヤリと俺の頬を撫でた。
「………………」
人通りもなく、ジリジリと街灯だけが薄暗く灯ってる。
…帰ろ
両手をダッフルコートのポケットに入れ歩き出す。
ふと顔を上げると
そんな まさか。
偶然にも程がある。
俺の前の街灯が照らしたものは
逃げるように帰ったはずの“彼女”の歩く後ろ姿。
ドクン… ドクン…
俺は息をつくのも忘れ
一歩、また一歩と
彼女に近付く。
角を曲ったとこで追い付くはず───…
カツッ!カツッ!!
走り出す彼女。
ヤベッ!怖がらせた!!
俺も走る。
もう少し───…
「やだっ!」
彼女はしゃがみ込んでしまった。
「…ゴメン」
二年振りに話した言葉。
「え…?!」
彼女は恐る恐る顔を上げ
「……晴海くん…」
俺を見た。