薫風-君といた軌跡-
そんなことくらいで
俺が姉ちゃんを恨むのはおかしいかもしれない。
でも、俺がガキだから…。
むしゃくしゃするものには、
たとえ人間でも
当たり散らしていた。
あいつと付き合っていた時期は
丸くなったと言われていたけど。
あいつがいなくなった今、
特に家での俺は最悪だった。
俺が部屋に入ったのを確認すると
姉ちゃんはリビングに戻り
テレビをつけたようだ。
静まり返っている俺の部屋とは
真逆の騒々しい空気が
リビングには漂っているのが
二階にいてもわかった。
上着を脱いで
ベッドに潜り込み、
俺はそのまま寝た。
あいつの夢をみることは
とりあえずはなかった。