トリップ少女
音もない
光も届かない
何にもぶつからない
ひたすらな暗闇の中をミランと若菜は泳いでいた
「ミラン~何も見えなくて怖いよ~」
若菜はミランの腕にすがりついていた
「うるさいわね。それから離れなさい鬱陶しい。もうすぐよ」
突然若菜の目が何も見えなくなった
「何!?」
「静かに。一度目を閉じて、ゆっくりあけなさい」
若菜はミランのいうとおりにした
「今まで闇だったところへ一瞬にして強い光を浴びたから目が眩んだだけよ」
わずかに見えてきた光景は、それは美しいという言葉では言い表しきれないものだった