トリップ少女

そこは海底の崖というのだろうか



崖の壁に大きな穴が開いている



洞窟の様だが、中の様子は何も見えず、音も聞こえない真っ暗な空間だった



「ミラン…私をだましてない?」



「そんなことしないわ」



本当にー?という目で若菜はミランを見たが、ミランはそれをあっさり躱した



「さすがの私も時間に余裕のないときに嘘はつかないわ。この中にカレンはいるのよ」



「こんな恐ろしいところに…?」



「入ればわかるわ。行くわよ」



「ま、待ってよ~!おいていかないで~」




若菜は実際泣いていたが、涙はそのまま海の水と混ざった



「今行くから~」

< 50 / 164 >

この作品をシェア

pagetop