トリップ少女
「さぁ、私たちも時間がないし、ここは心を鬼にしてカレンを呼び戻すわよ」
「うん…」
若菜はあまり気が進まなかった
誰が見ても明らかに、カレンは王子に恋をしていた
王子を見つめる金の瞳が
王子に触れる白い手が
紅い唇から漏れるため息が
鋼鉄も溶かしてしまうほどの熱を帯びているようだった
「ほら行くわよ」
ミランが促す
「分かってる」
若菜も観念しないといけないと自分に言い聞かせ、二人はカレンに声をかけた