月夜の太陽
「そう言えば、ルナはさっき何を聞こうとしていたの?」

「あ…今度でいいよ」

「遠慮しなくていいのよ?それに、次はいつ来れるか分からないんだから」



アマンダさんはそう言ってくれるけど、ロナウドもいるこの場で聞いてしまってもいいんだろうか…。


まぁ、答えたくなかったらそう言うわよね?



「アマンダさんは昔お父様の婚約者だったのに、どうしてこんなにお母様と仲良しなのかなって……好きで婚約関係にあったわけではないの?」

「まさかその事を聞かれるとは思っていなかったわ」

「ただの好奇心って言うか、何て言うか…答えたくなかったら別にいいの!!忘れてッッ!!」



アマンダさんは可笑しそうに声を出して笑い始めた。


お母様も笑顔でお茶を飲んでいて、私とロナウドはキョトンとしてしまった。


だけど、次のアマンダさんの言葉に驚いてしまった。


この雰囲気から、まさかそんな言葉が出てくるとは思っていなかったから。






「言葉では言い表せない程、愛していたわ。たとえ死ぬまで私の事を愛して下さらないと知っていても……」






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