月夜の太陽
「ローズが死んだ後に私はシエル様の婚約者になったの。でもそれは父とランス様が決めた事で、シエル様はどうでもいいというような感じだったわ」
「アマンダさんは望んでいたの?婚約者になる事を…」
「私も最初は望んでいなかったわ。だって、同じ純血でも格が違いすぎるもの。だけど、シエル様を知れば知るほど愛する想いが大きくなった……」
お母様とロナウドは何も言わずにアマンダさんの話に耳を傾けている。
「でも、シエル様は決して私を見てくれることはなかった。見てくれないどころか、シエル様は人間の少女を愛してしまったの……」
『人間の…少女を……ですか?』
「えぇ、でも初めから勝てるはずなんてなかったのよ……その人間の少女はローズだったんですもの」
『ローズ様が人間にですか!?』
お母様が人間だった事を知る者は少ない。
秘密にしているつもりはないが、わざわざ話す必要もないから話していないだけだとか。
たぶんリオも知らないと思う。
「アマンダさんは望んでいたの?婚約者になる事を…」
「私も最初は望んでいなかったわ。だって、同じ純血でも格が違いすぎるもの。だけど、シエル様を知れば知るほど愛する想いが大きくなった……」
お母様とロナウドは何も言わずにアマンダさんの話に耳を傾けている。
「でも、シエル様は決して私を見てくれることはなかった。見てくれないどころか、シエル様は人間の少女を愛してしまったの……」
『人間の…少女を……ですか?』
「えぇ、でも初めから勝てるはずなんてなかったのよ……その人間の少女はローズだったんですもの」
『ローズ様が人間にですか!?』
お母様が人間だった事を知る者は少ない。
秘密にしているつもりはないが、わざわざ話す必要もないから話していないだけだとか。
たぶんリオも知らないと思う。