月夜の太陽
未だに私の決断を半分は信用していない家族からは、微笑ましい反面疑わしいと言う雰囲気が出ている。


この雰囲気にもだいぶ慣れたけど、やっぱりいい雰囲気とは言えない為好きじゃない。



『ロナウドとは上手く言っている様だな』

「順調だよ。そうじゃなかったらこんなに頻繁に会わないでしょ?」

『…それもそうだな。幸せか?』



家族みんなの言葉を代表しているかの様に喋るお父様。


みんなの目に私は今どんな風に写っているんだろう…。



「幸せだよ、とっても」



それに私は、いつから家族の前でも嘘の笑顔を向けられる様になってしまったんだろう。


心をさらけ出して誰かと接したのはいつが最後だったかな……。






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