月夜の太陽
その日の夕食時は、お父様たちは私の言い出したことには一切触れなかった。


お父様のこういう切り替えの早いところは見習いたいと思う。


それに、絶対にどんなに小さなことでもないがしろにせず、しっかり考えてくれるから私はお父様とお母様のことを信頼している。


だから、今は触れないだけで絶対に答えをくれるって信じてる。



「食欲ないの?それともダイエット中?」

「ううん!お父様に見とれてたのぉ」

『それは嬉しいな。いつまでもそう言ってもらえる父親でいたいものだな』

「シエルはいつまでもカッコイイわよ!!」

『僕はお母様のそういうところ好きだよ』

「2人して今日はどうしちゃったの!?」

「お母様顔が真っ赤ぁ!!」

「もうやだぁぁぁ!!」



お父様はこういう少女のような一面も持っているお母様が大好きなんだろうなって思う。


私たち子供から見てもお母様は可愛い。


私にとってお母様とラキは理想の母親像。






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