月夜の太陽
テラスで1人お茶を飲んでいると、リオがやってきた。


珍しく真剣な面持ちだ。



「どうしたの?」

『お父様とお母様がルナを連れてきてくれって』

「…分かった」



私は椅子から立ち上がりリオと執務室へ向かった。


やっと答えがもらえる。


いつも私たちのことを尊重してくれるけど、今回ばかりは少し自信がない。


もし、お父様から許可がでなかったら……。


突然手を握られリオを見ると、私を安心させるかのように笑いかけてくれる。


リオと手を繋いだの子供の時以来だな…。


まるで知らない人の手みたい。


でも繋ぎ方は昔のままでなんだか懐かしい。




「リオ、ありがとう」





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