月夜の太陽
"すま、ない……ッッ"

「何があったの!?今どこにいるの!?」

"私の事はいい……父、に…ソルのことがばれてしまった"

「今…な、んて?」



ロナウドの言葉に最悪の事態が私の頭を過ぎる。


恐れていた事態が起こってしまった……。



"急いで…ルナ、連絡が遅く、なってしまったから…もう、父の送りッッ込んだ刺客が着いている、かもッしれないッッ"

「でもッッ貴方もよくない状況"ソルを愛しているんだろ!!急ぐんだルナッッ!!"」



言葉を遮られ、ロナウドの言葉に私の目からは涙が零れた。


こんなに辛そうなのにッッ。



「ロナウド!!直ぐに貴方も助けに行くから!!それまで何があっても踏ん張ってッッ!!!!」

"……ありがとう"



ロナウドの言葉は今にも消えてしまいそうなくらいか細く弱かった。


でも私はステラをお母様の胸に半ば強引に預け、ドレスを持ち上げ駆け出した。


背中でお父様の大きな声が聞こえたが、後でどれだけ怒られようと罰せられようとここは絶対に譲れない。


この命に代えても守ってみせる。






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