月夜の太陽
私は眠る前にサハルドの部屋を訪ねた。


まだ、起きてるといいんだけど…。



コンコンコンッッ


『はい』

「ルナだけど、入ってもいい?」

『あぁ』



相変わらずサハルドの部屋は綺麗に片付けられていた。


白と茶色で綺麗にまとめられていて、とても大人っぽい部屋。




「ごめんね急に。もう寝るところだった?」

『いや、どうしたんだよ』

「巻き込んじゃって…ごめんね……」

『お前の巻き込み癖は今に始まったことじぇねぇだろ』

「アハハ…そうなんだけどさ」

『とりあえず座れば』

「うん」



昔からあるアンティーク調の茶色のソファーに腰掛けた。


柔らか過ぎず硬過ぎず、本当に絶妙な座り心地。


小さい頃から知っているからか、サハルドは私の事をお姫様扱いしない。


仕事が絡んでいれば別だけど。


だからか一緒にいてとても心が楽。





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