月夜の太陽
シエル様の表情が不思議そうなものへと変わった。
『私の顔に何か付いてるいるか?』
『いえ、ルナもリオもシエル様に似ているなと思ったので……』
『そうか、ルナの好奇心旺盛なところはローズに似てしまったようだがな』
『ローズ様にですか?』
何か思い出しているのか、苦い顔をするシエル様。
ローズ様は好奇心旺盛な方には見えない。
『好奇心旺盛と言うか、自分の気持ちに素直なところだろうか…似ているのは』
『それはなんとなく分かる様な気がします』
『だが、だからこそ私にはないものをたくさん持っている。そういうところが人を惹きつけているのかもしれない。カインもその内の1人だ』
『シエル様もその…darkmoonの頭と面識がおありなんですか?』
まだ自分の口から父とは呼べなかった。
頭では理解しているが、口に出す事を恐れているのかもしれない。
口にした瞬間体が黒い血に支配されてしまいそうな気がする。
『城に侵入してきた時に会っただけだ。だがまともに顔を合わせたことはない。次にカインを見たときはもう既に死んでいた』
『私の顔に何か付いてるいるか?』
『いえ、ルナもリオもシエル様に似ているなと思ったので……』
『そうか、ルナの好奇心旺盛なところはローズに似てしまったようだがな』
『ローズ様にですか?』
何か思い出しているのか、苦い顔をするシエル様。
ローズ様は好奇心旺盛な方には見えない。
『好奇心旺盛と言うか、自分の気持ちに素直なところだろうか…似ているのは』
『それはなんとなく分かる様な気がします』
『だが、だからこそ私にはないものをたくさん持っている。そういうところが人を惹きつけているのかもしれない。カインもその内の1人だ』
『シエル様もその…darkmoonの頭と面識がおありなんですか?』
まだ自分の口から父とは呼べなかった。
頭では理解しているが、口に出す事を恐れているのかもしれない。
口にした瞬間体が黒い血に支配されてしまいそうな気がする。
『城に侵入してきた時に会っただけだ。だがまともに顔を合わせたことはない。次にカインを見たときはもう既に死んでいた』