月夜の太陽
そろそろ各自部屋に戻ろうと廊下をみんなでわいわい騒ぎながら歩いていると、少し先のドアが開き、ぞろぞろとお父様たちが部屋から出てきた。
その中には勿論ソルもいて、さっきあんな話をしていたせいか変に身構えてしまった。
「珍しい、ルナがソルを見つけたのに走って駆け寄らないなんて」
「そんな事ないよ。いつもいつもそんなに騒がしくないもん」
「もしかして、さっきのこと意識しちゃってるんじゃないの?」
「ッッ!?」
優しく私たちの事を見守ってくれているような態度は一変して、またしてもいじって楽しんでいるような口調になるエレナ。
1人だけ顔を真っ赤にしてあたふたして怒っている私を見て、ソルたちは何をしているんだと言いたげな顔をしていた。
「シエルっっ」
『走って転んだらどうするんだといつも言っているだろう』
「シエルが支えてくれるから大丈夫よ」
『全く、ローズには困ったものだな』
人の気も知らずお父様とお母様は相変わらず人目も憚らず恋人同士のような甘い雰囲気を醸し出している。
そしてそんな2人を引き離そうとするジェイドおじ様に対抗しているお父様。
見慣れてしまった、だけど落ち着く光景だ。
その中には勿論ソルもいて、さっきあんな話をしていたせいか変に身構えてしまった。
「珍しい、ルナがソルを見つけたのに走って駆け寄らないなんて」
「そんな事ないよ。いつもいつもそんなに騒がしくないもん」
「もしかして、さっきのこと意識しちゃってるんじゃないの?」
「ッッ!?」
優しく私たちの事を見守ってくれているような態度は一変して、またしてもいじって楽しんでいるような口調になるエレナ。
1人だけ顔を真っ赤にしてあたふたして怒っている私を見て、ソルたちは何をしているんだと言いたげな顔をしていた。
「シエルっっ」
『走って転んだらどうするんだといつも言っているだろう』
「シエルが支えてくれるから大丈夫よ」
『全く、ローズには困ったものだな』
人の気も知らずお父様とお母様は相変わらず人目も憚らず恋人同士のような甘い雰囲気を醸し出している。
そしてそんな2人を引き離そうとするジェイドおじ様に対抗しているお父様。
見慣れてしまった、だけど落ち着く光景だ。