月夜の太陽
「エレナはどうだったの?」

「あたしはフィズからだったよ」

「お母様とラキは?」



2人は顔を見合わせ気まずそうな笑顔を向けた。


女から告白したのは私だけって事よね………それが当たり前な世界だし、ソルはどう思ったかな?


肩を落とし項垂れていると、力強くエレナに肩を掴まれた。



「今が幸せならそれでいいじゃない」

「でも、今更ながらがっついた女だと思われたんじゃないかと思ってきちゃって…恥ずかしい」

「ソルにそう言われたわけじゃないんでしょ?」

「まぁ、そうだけど………」

「ルナ様、そう落ち込まずともプロポーズはソル様からして下さいますわよ」



顔を上げみんなの顔を見渡すと大丈夫だとでも言わんばかりの笑顔を向けられた。


プロポーズか……ソルにされれば私の返事は即答だろう。


呆れられてしまうくらい。



「そうだね。プロポーズしてもらえるようにもっと素敵な女性になる」



この件が解決すればきっといろんな道が開かれる……そう信じている。






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