月夜の太陽

複雑な想い

瞼を開くと眩しいほどの光でまた直ぐに閉じてしまった。


今度はゆっくりと慣らすように瞼を少しずつ開いた。


目だけをキョロキョロと動かすが、クリーム色の天井しか見えない。


起き上がろうとしたが上手く体に力が入らず、少し体を起こしたところでまたベッドに体を預けるように倒れてしまった。


ふと隣を見ると、少し離れた場所にベッドが置かれていて、そこには愛しい愛しい彼が目を瞑って横になっていた。



「………ソル」



言うことをきかない体をベッドに手を付き無理矢理起こし、足をベッドから垂らすとゆっくり慎重に床に付けた。


ベッドに手をついたまま体を立たせ足を一歩前へ踏み出したが、上手く動かすことが出来ずその場に倒れ込んでしまった。



「いッッたい………」



転んだ拍子に床についた両手は震えていて、まるで自分の体じゃないようだった。


物音が聞こえたからか、だれかが走ってくる足音が段々と大きな音になり近付いてくる。






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