月夜の太陽
私と話をしてから直ぐにお父様はヘイザス様に使い魔を飛ばしてくれたようで、婚約は解消されずに済んだ。


その件を聞いたロナウドがまたこの城を訪れたことは言うまでもないだろう。



『ルナッッ!!私の話を聞いているのか!?』

「ちゃんと聞いてるわよ。お願いだから少し落ち着いてくれない」

『落ち着いていられるわけがないだろう!?何故婚約を解消しないんだ!!』



婚前パーティーで着るドレスを選んでいる横でロナウドは落ち着かない様子で大きな声で喋っている。


こんなロナウドを見るのは初めてだ。


この人もこんなに慌てることあるんだなと思うと笑ってしまった。



『笑い事じゃないだろう!!』

「どっちのドレスが好き?黒?赤?それともいつも着ないような緑がいいかしら?」

『ルナッッ!!!!!!』



ドレスを体に当てどれがいいか訪ねると怒ったような声で怒鳴られてしまい、私は仕方なくドレスを掛けロナウドと向き合った。







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