月夜の太陽
この人たち酷く飲んでるのか、かなりお酒臭い。


純血のバンパイアは混血に比べ鼻が利く分こういう時辛い。



「すみません、ご注文お伺いしますね!!」

『お姉ちゃん綺麗な顔してんなぁ』

「…はぁ」

『こっちで一緒に一杯どうだ!!』

「いや、あの仕事中なので…」



私の言葉はお構いなしに男の人に腕を掴まれ引っ張られる。


ヤダ!倒れるッッ!!



「うちそういう店じゃないから」

『ソル…』



お客さんの体に倒れそうになった私の腰を抱き、ソルが支えてくれていた。


ち、近い…////



『おいっ!!!俺たちゃ客だぞッッ!!!!』

『ここはそういう店じゃないって言ったのが聞こえなかった?』






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