月夜の太陽
目が合い女性は優しく微笑みかけてくれる。


明るい透き通る様な金色の瞳と髪の毛。


この目で見るのは初めてだったが、噂通り綺麗な人だと思った。



「自己紹介がまだだったわね。私はローズよ。宜しくね」

『…この国の民は皆貴女の事を知っています』

「それでも私たちは初対面なんだから、挨拶をするのは礼儀でしょ?貴方のお名前聞いてもいいかしら?」

『ソル…です』



俺の名を聞くと、ローズ様は一瞬驚いたような顔になった。


でも、その顔はすぐにまた優しい顔へと変わった。



「少し…いや、結構痛いかもしれないけど、少しの辛抱だから我慢してね」

『…はい』



俺は痛みで体が動かないようジオラさんの手によって体を固定された。


エルグラムさんは周りに声が漏れないよう結界を張っている。


ローズ様の合図と共にナイフを抜くため、ザックさんはナイフのえを握っている。






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