シンデレラになりたくて~エリート専務と秘密の恋~
「圭吾さん?」

不思議そうに俺を見る美里の目を真っ直ぐに見て、静かに告げる。

「美里、すまない。
俺には、大切な人がいるんだ。
このまま、君と結婚する事は、君のためにはならないよ」

「………!」

美里が驚愕の表情で俺を睨み付けた。

「…私と結婚しないとなると、父は笠島には協力しないわよ。
何千人もの社員の生活があなたの我儘で揺らいでもいいと思ってるの?」

「………」

…確かに、そうだ。
俺が結婚を決めたのも、全て会社のためだった。

だけど、今、瑠奈を失ってしまったら、俺はこれから先、どれだけ後悔して苦しむだろう。

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