シンデレラになりたくて~エリート専務と秘密の恋~
「あの時、言ってた事、本当?
今も、俺が好き?」

え。い、いいの?
気持ちを伝えても…。

専務は私からそっと身体を離すと顔を近付けて私を至近距離から見詰める。

私の目前で揺らめく二つの大きな瞳。

「や…」

私は耐えきれなくてスッと視線をそれから外した。

吸い込まれてしまう。

忘れられなくなる。

私が愛して止まない目の前の人は、別の人と結婚する。

いけない事だと分かっているのに。





< 34 / 122 >

この作品をシェア

pagetop