シンデレラになりたくて~エリート専務と秘密の恋~
彼は部屋に入るなり、私を強く抱き締めてきた。

「…瑠奈、…っ」

掠れた切ない声で私の名前を呼ぶ。

そんな彼の吐息が耳にかかり、息苦しさと、胸を締め付けられる様な気持ちが押し寄せてくる。

「ごめんな、瑠奈…。美里がここにいるなんて、俺知らなかっ…」

私を抱き締めたままで耳元から響く彼の言葉が私の心を切なく刺してくる。


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