シンデレラになりたくて~エリート専務と秘密の恋~
「このまま、別れるなんて嫌だ。
ずっと一緒にいたい」

「え、どうしたの、何を言って…」

彼女は恐る恐る俺の背中に手を回しながら、言った。

「…そんな事、無理に決まってるわ。
あなたには美里さんがいる。
例え、今は会社のためでも、きっと必ず好きになれるわ」

「………!」

俺は耳を疑いながら顔を起こして彼女を見た。

だが次の瞬間に気付いてしまった。

彼女の身体が微かに震えている事に。

そして彼女は俺を見てまた、緩く微かに笑った。


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