ちぐはぐ遠距離恋愛
しーんとその場が静まりかえった。
聞こえるのは、隣のクラスと廊下からの声だけ。
今までわあわあ騒いでいた男子までもが言葉を飲む。
(……って、)
「…何でお前らまで黙るんだよ!」
教室に響くあたしの声。
「だって、大野が…」
「あたしが、何?」
鋭く光らせためで相手を睨む。
「こぇえ…」
そう言いながら何人かの男子を引き連れて廊下へ出た。
もうこの場に男はいない。
そして………。
「「「何?何?真白って好きな人いたの?!」」」
代わりに女子が押し寄せてきた。
「ねえどうなの?」
「え?教えてよ」
「誰?同学年?」
「イケメン?」
「ねぇねぇ!」
まるで犬の吠えのように左から右へ、右から左へ、前から後ろ、後ろから前へ……。
頭がガンガンするくらいの勢いで……。
「…う………うるさーい!!」
思わず叫んでしまったのは、きっと……。
うん。
あたしのせいじゃないよね??