ちぐはぐ遠距離恋愛
大野真白、中学2年生。14歳。
ダラダラ想いつづけて10年間のあいつは、隣のクラス。
教室に戻ったときも、校長先生の噛み話題が盛り上がってた。
「あのときの校長の顔!ハンパない」
奈緒美[なおみ]が手を叩いて笑う。
「そんなにおもしろい?」
依弥[えみ]がクールに言い放つ。
「そういう依弥だって笑ってたもん」
奈緒美と依弥は後ろの方。
あいつの近くだ。
「いいな」
「何が?」
舞が覗きこんだ。
「何でもないよ」
あたしはそう言う。
あたしがあいつを好きなことを知っているのは、親友の優香子[ゆかこ]と、彩夏[あやか]
そして………
友人、遥菜[はるな]―――……。