無口でクールな転校生。
「…なぁんだ、そうだったんだ。疑ったりしてごめんね?」



申し訳なさそうに謝る夏希に、胸が痛む。



あれ?



なんでこんな罪悪感があるんだろ。



俺は、間違ったこと言ってないよな?



だって俺は夏希が好きなんだから。



「わかってくれたならいいんだ。んじゃ、帰るか」



「うん!」



笑顔で頷く夏希。



俺はその笑顔に引っ掛かりを覚えた。



夏希、わかってくれたよな?


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