無口でクールな転校生。

モテる転校生

次の日、学校へ行くと、すでに笹本さんは来ていた。



珍しいな…。


いっつも遅いのに。




「笹本さん！おはよ！」



俺は後ろから笹本さんに声をかけた。



「…おはよ」



笹本さんは、元気のなさそうな声で挨拶を返してきた。



まぁ無愛想なのは、いつもと変わらないんだけど。



でもいつの間にか俺は、笹本さんの微妙な声色を聞き分けられるようになっていた。



今日のはいつもと違って、口調にトゲがない。