若恋【完】
「…俺が脱がせるのか?」
「他に誰がいる?まあ俺でも構わないが、」
「いや、俺がやる」
ふたりのやり取りの後、難しい声音でわたしに言った。
「悪いな。そういうことだから制服は脱がせる。動かすと痛むかもしれねえが少し我慢してくれ」
抱き抱えていたわたしを診察室のベッドに下ろした。
静かに下ろされただけでも腕が千切れてしまいそうに痛んだ。
腕は腫れ上がってパンパンだった。
「成田。服を脱がせるのは無理だ。ハサミを貸してくれ」
そしてわたしの顔を覗き込む。
「制服は弁償するから悪いがハサミを入れるぞ」
頷く。
「成田、ハサミだ」
「奏、お嬢ちゃんの身は切るなよ」
「笑えねえ冗談だな」