若恋【完】
ハサミを持ち肩からザクッザクッと制服にハサミを入れていく。
わたしを傷つけないように慎重に袖に向かって切っていく。
パンパンになってる肘のあたりを過ぎ、袖口まで切り終えた。
「レントゲン撮る」
ぼそり。白衣の医者が呟いた。
「こりゃ、折れてるより厄介かもな」
二言目には厄介だと言う。
「お嬢さん、歩けるか?」
「俺が運ぶ」
「奏、じゃ、こっちに来てくれ」
レントゲン室に入って用意した台の上に乗せられ動かない腕を乗せた。
「奏は外に出てろ」
「…いちゃ、いけねえか?」
「いけねえってわけじゃねえが…仕方ねえな。じゃ壁に掛けてあるのを身につけな」