若恋【完】


部屋に戻ってシャワーを浴びる時になって自分の全身を見て息を飲んだ。


服が血みどろで髪なんてポニーテールからバラバラ髪になって。

これだものひかるがびっくりしたわけだ…



シャワーを浴びて新しい服に着替える。

奏さんがこれから龍神会を潰しにいくって言ってたから、わたしも覚悟の服を着る。

奏さんのことだから、危ないから連れていかないって反対されるかもしれないけど、反対されたってついて行く。

もう決めてる。



「りお、丸井がきれいになってるから会ってやってくれるか?」

奏さんもシャワーを浴びて血を洗い流しわたしを呼びにきた。


「これから行こうと思ってたの」


奏さんが黒のスーツに着替え、わたしに手を差しのべた。



「行こうか」

「…奏さん、わたしを置いていったりしないでね」

部屋を出る前に奏さんの袖を引いたら、突然抱き締められた。



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