ささめき
一族が完全に滅んでいるために仕えるべき後継者もいなかった。壮士は知伯を殺した趙の君主に敵討ちを決心した。壮士は何度も何度も敵討ちをしようとしたがその度に失敗し捕らえられた。趙の君主は、壮士に質問した。何故、最初に仕えた君主に最後まで仕えなかったのかと。最初に仕えた君主は知伯に滅ばされたのに何故知伯を討たなかったのかと。壮士は答えた。最初に仕えた君主は、わずかな信義しか私に与えなかった。だから私もわずかばかりな信義をもって報いた。しかし、知伯は国士として私を信じ厚遇してくれた。それならば私は知伯の信義に報いるには何でもしなければ申し訳がたたない。だからあなたの命をねらったのだ。