危ない家庭教師〜美男兄弟の誘惑〜
「勉強しか取り柄のない地味子のクセに、年下の男に色気づいて……。お姉ちゃんの方がよっぽど気持ち悪いじゃない!」


「………」


「お姉ちゃんと涼じゃ全然釣り合わないって、気付かないわけ? 鏡見てんの?」


「………」


悔しいけど、私には返す言葉がなかった。


ドアを乱暴に閉めて冴子が出て行くと、涙が堰を切ったように溢れ出し、止まらなかった。


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