危ない家庭教師〜美男兄弟の誘惑〜
「あ、お姉ちゃん、今反応したでしょ? もしかして、お姉ちゃんもキスされた?」


「な、何言ってんのよ!?」


今、冴子は“お姉ちゃんも”と言った。という事は、涼は冴子にもキスを……?


「へえー、やっぱりそうなんだ? それでお姉ちゃんは、すっかりその気になってんだあ?」


「う、うるさい! もう出てってよ!」


「はいはい。そんなに怒る事ないじゃない。図星だからって。次はエッチをせがまれちゃうかなあ。そしたら、どうしようかなあ」


「気持ち悪い事言わないで!」


私はカッとして、枕を冴子に投げつけた。


ガシャーン


派手な音と共に机のペン立てが床に飛び、中にあった物が床に散乱した。


「気持ち悪いのはどっちよ!?」


冴子は立ち上がると、私を睨みつけていた。


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