ice rain ~冷めた恋~
俺は、その紙を受け取って
すぐに走り出した
幸い、愛美は実家にいるらしく
隣の県だったから夕方には
家を見つける事が出来た
―ピーンポーン
緊張しながら呼び鈴を鳴らしたら
愛美のお姉さんらしき人が顔を出した
「透と申します」
「‥‥愛美?」
俺が聞く前に、お姉さんが察したよう
そしてその声を聞いてか
会いたかった人が現れた
「‥‥透」
「愛美」
話がしたいと言って近くの公園に来た
「ここね、小さい頃よく遊んだ所だよ」
俺は今、愛美の育った土地に居るんだ‥‥
「愛美、随分太ったな」
「相変わらず失礼だね」
「お腹の事、聞いた」
それを言うと愛美は俯いた